今のアパートに住んでから、 春になると室内でハーブの種蒔きをしてます。
ハーブを苗で買っても、植えかえるとサヨナラになることが多いです。
植えかえるとき根をキレイに洗うのがダメなのでしょう。
いつだったか、タイムを育ててみたくて買ってきて植えかえては次の日にはダメになってる…を4回くり返して『最初から同じ土で育ったら何回植えかえされても大丈夫なのでは?』と思ったので、苗じゃなきゃ手に入れられないハーブは苗で買って、種子が売ってる〝育ててみたい〟ハーブは、種子から育てることにしました。
今年で5回目のハーブの種蒔きです。
種蒔き
卵パックに、ベラボン(Sサイズ)で種子を蒔きます。
川砂とか赤玉土とか使ってみたけど、わたしはベラボンがいちばん楽ちんです。
卵パックのフタと底に、キリで穴あけてます。
発芽
種蒔きから3日後、カプーアトゥルシーが発芽。
カプーアは、すっごく小さくてもとってもいい香りがします。
2年前にヤフオクで買ったユーカリムーンラグーンの種子も、冷蔵庫にあったので一緒に蒔きました。
前回、ムーンラグーンは発芽までかなり日数かかったのに、今回はびっくりするくらいすぐ‥1週間かからず、ほぼ100%発芽して、うれしい驚きでした。
はじめてハーブの種蒔きをしたとき、ホームセンターで買ったヴァイオレットアロマティコというバジルを種子から育てました。
カプーアのつぎに好きなバジルで、去年また育てたくて、ネットで種子を買いましたが、ひとつも発芽しませんでした。
『来年はぜったい育てる!』と、ネットの別のお店から種子を買っておきました。
今年、アロマティコをいちばん多く蒔きました。
ほかの蒔いた種子はぜんぶ発芽しても、アロマティコだけ発芽しませんでした。
…あとから別のお店で買った種子なのに…
アロマティコが発芽しないので、冷蔵庫にあった紫色のバジル3種類をさいがまき。
アロマティコの種子も、諦められずにいっしょにさいがまきを…。
ルビン、パープル、丸パープル(ダークオパール?)は、次の日に白い根が出ました。
ほかのバジルはひと粒ひと粒ぷりぷりとゼリー状になってるのに、アロマティコの種子をつけた水は、うすーく油みたいのが浮いてるように見えて、ゼリー状になってません。
発芽しない種子は〝ちょっとキズをつけるといい〟と書いてるのをネットで見たので、残ってる種子をこすりあわせてみたり、割らないように軽くトンカチでたたいたりしてから、水につけて‥一週間待ちました。
発芽しません。
諦めました。
アロマティコを育てることがすっごくたのしみだったのにガッカリでした。
土に植える
カプーアが卵パックでは窮屈そうになったので、ほかのも一緒に、定植する土と同じ、ひゅうが土とベラボンに植えます。
ひゅうが土細粒と小粒、と、ベラボンSサイズを混ぜてます。
ひゅうが土は、はじめ水はじくので、使う前に一晩水につけといたほうがいいそうです。
たいへんそうでわたしはやりませんが、水を吸うようになったと思えるまで、あたらしいひゅうが土に植えたコには、毎日水やりします(⇠あまり水あげてはいけない葉っぱには、やりません)。
土を入れたら、風呂場の排水口にネットを二枚重ねにして、きれいな水が流れるまでシャワーで水をかけてから、苗を植えます。
ひゅうが土、なかなかきれいな水が流れ出てきません。
葉っぱを植えて、きれいな水になるまで台所でジョーロで水をかけ続けるのがイヤになったので、最近はきれいになるまで洗ってから葉っぱを植えてます。
〝アパートの風呂場でひゅうが土洗ったりなんかしたらすぐ排水溝つまるだろう〟と書いてるのを読んだことありますが、ウチはいまのところ大丈夫です。
ベラボンは、使いはじめのころは、使う前に一晩水につけてましたが、最近はそのままひゅうが土に混ぜます。
植えたらしばらく窓辺で育てます。
このころ函館は、ちょっと暖かい日が何日か続いたのに、寒い日々に逆戻りしたので、育苗トレーのフタを買っておいてよかったです。
定植
去年までは、もう少し成長したら、さらにもうちょっと大きいビニールポットに植えて、幹がもう少し太くなったら定植、してましたが、今年は『ちょっとマズいかなぁ…』と思いながら、いきなり3リットルくらいのスリット鉢に定植しました。
ムーンラグーン
発芽まではぜんぜんたいへんじゃないけど、前回種蒔きしたときは、このあたりでどんどん瞬く間に数が減りました。
霧吹きをすごく神経つかって、やさしーくかけても、ぐにゃってなったら、もうおしまい…で、何本ダメにしたか。
今年は、あぁっって何回もなったのに、なぜかセーフ。
…『冷蔵庫で何年か寝かせた種子のほうが強いコになるの?』と、まじめに思いました。
前回は、かなり暑い日には、パートから帰ると、干からびてておわかれになってしまったのが何本もあって、干からびたのと霧吹きとで、10コ以上発芽したのにかなり早い段階で残りさいごの1本になってました。
バジルは、干からびても水あげると復活して、笑ってしまったこと何回もあるけど、ムーンラグーンはそんなことは絶対ありえなくて、かならずおわかれ…でした。
今年は、この段階ではほとんどダメになってません。
ムーンラグーンの挿し木に成功したときと同じく、クリアファイルのプチ温室をかぶせました。
プチ温室で、支柱にしてる竹串にびっしり白いカビが生えてて、大慌てで錆びない細い針金を買いに行きました。
華奢でミシン糸みたいな茎で、針金に添わせるだけです。
今回は生存率高いので、プチ温室‥効果あるかもしれないです。
去年、3種類のバジルを越冬させました。
冬は徒歩通勤だけでヘトヘトなのに、毎日お水あげて、真冬でもげんきな葉っぱいっぱいで、いっぱいすぎて減らさなきゃ‥とか、水やりと葉っぱの手入れはかなりしんどいものでした。
でも越冬させてみて、バジルが一年草扱いなのがわかった気がします。
一年経つと鉢の中は根がいっぱいいっぱいで、ひゅうが土ひと粒も落ちないくらいがっちがちでした。
ずっと前、バジルが一年草とは知らなかったとき、ホーリーバジルを冬でも普通に育ててたことがありましたが、次の年からは、寒くなるとダメになってたので、去年は『なにがなんでも越冬させる!』とがんばったのです。
がんばってがんばって、結局思ったのは『こんなに手間かけて越冬させることもないな…』…でした。
今年は〝バジルは寒くなるまで楽しめればいい〟と思って種蒔きしました。
種蒔きするようになってからは春がちかづいてくるとワクワクして、種蒔きするまでの時間も、種蒔きしてからの時間もたのしみになりました。
‥が、今年はなにやるのもしんどくて『50過ぎてからのひとつトシとるってこういうことなのか…』と痛感しました。
これからは手間のかからない常緑のハーブを育てることにして、種蒔きは今年でおわりにしようかなぁ…と思ったりしますが、もう一度、ヴァイオレットアロマティコ育てたいのでありました。
(˶ᵔㅅᵔ˶)
後日談(2022年2月11日追記)
この記事の2021年のハーブの種蒔きは大失敗でした。
前の年のハーブは、いままでの種子から育てたなかでいちばんじょうずに育てられたと思ってるのですが、そのときにくらべたら、ぜんぶのバジルが半分くらいの大きさしか育ちませんでした。
前の年はとってもマメに‥夏は毎日、涼しくなってからは1日おき、冬も毎日、お水をあげました。
2021年は、〝定植してからの水やりは1日おき〟〝大きい鉢に定植する前に小さい鉢に植えて、ある程度育ってから大きい鉢に植える⇠をはしゃった〟のふたつが原因と思われます。
『ほんとは毎日水あげたほうがいいよね』と途中で思ったのに。
バジルとローズマリーは全滅でした。
ムーンラグーンは、12本から7本に減り、そのあと4本、3本となり、いまは1本になってしまいました。
2021年の種蒔きで唯一生き残ったコ。
‥このコはもうすこし暖かくなれば成長してくれる、と思う。
発芽から10ヶ月くらいで、土の上の高さは7㎝、でも、根はこの高さの倍以上の長さがありました。
前回育てたときも、つぎの春までこんな感じで、そのあとグングン伸びたけど、このコはどうだろう。
こんなちっちゃくてもいい香りします。
このさいごの1本が成長した記事をいつか書けますように。
(˶ᵔㅅᵔ˶)